出版社内容情報
ユダは裏切り者ではなかった。反ユダヤ主義と手を携えて産み出された物語のからくりを暴く卓見の書。
内容説明
裏切り者か、愛弟子か。聖書のひとつの単語の訳し違いから、新事実が浮かび上がる。イスカリオテのユダとは何者だったのか?先行研究を丹念にたどり、福音書に隠された企みをときあかす。キリスト教史2千年をくつがえす壮大な謎解き―。
目次
ユダはどんな人物として見られてきたのか
ユダの資料にはどんな特徴があるのか
「イスカリオテのユダ」という名の意味
ユダが行ったこと―伝統的な視点から見ると
密告者としてのユダ
マルコの目から見たユダ
マタイが描いたユダ
ルカの文書に登場するイスカリオテのユダ
第四福音書(ヨハネ)
ユダの死
神学者が見たイスカリオテのユダ
ユダヤ人学者のユダ観
ユダはこんな人物だった
ユダの自殺ノート
著者等紹介
クラッセン,ウィリアム[クラッセン,ウィリアム][Klassen,William]
カナダ、マニトバ州生まれ。新約聖書学者。プリンストン・セミナリーで博士号(初期キリスト教文学)取得。カナダのウォータールー大学教授(1990‐94年)、エルサレムのエコール・ビブリック客員研究教授(1994‐2000年)などを歴任。その他にもカナダのトロント大学、マニトバ大学、アメリカ、インディアナ州のメノナイト・ビブリカル・セミナーなどで教鞭をとる。1999年から2000年にかけてケンブリッジ大学で客員研究員を務めた
森夏樹[モリナツキ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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