出版社内容情報
競馬、ルーレット、ブラックジャックから株取引まで、必勝のセオリーはあるのか。
内容説明
大勝ちの歓びを一度でも味わいたい!株・債券から競馬・ルーレット・カードまで、あらゆる投資に必勝のセオリーを知っていたらどうなるか。確率・統計学そして金融工学に熟知した天才的頭脳が、場に臨んで打って出る必勝の手とは。誰もが知りたい、幸運の法則と究極の資産運用を開示する―。
目次
プロローグ 電信サービス
1 エントロピー
2 ブラックジャック
3 裁定取引(アービトラージ)
4 サンクトペテルブルグの賭け
5 RICO法
6 破裂
7 シグナルとノイズ
著者等紹介
パウンドストーン,ウィリアム[パウンドストーン,ウィリアム][Poundstone,William]
MITで物理学を学ぶ。物理学と情報理論を専門とする。ロサンジェルス在住
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハイちん
9
年に一回だけギャンブルをすることにしている。朝早くから競馬場に行って、第一レースから最終レースまで観戦する。無難な馬券をケチケチと買って負けて帰るのが常だが、もし競馬に必勝法があるなら(ない)すごい大金を賭けてみたくてこの本を手に取った。競馬の必勝法は書いてなかった。エッジ(期待値)/オッズ(儲けの倍率)を算定し賭けに投入できる金額の上限を求め、「賭けすぎ」による「賭博者の破滅」を予防する。そうすれば長期的スパンでゲームを続けられるから、複利によって指数関数的に利益を上げることができるらしい。やってみたい2016/04/17
凛
8
面白かった。数学と情報理論でギャンブルや株に挑んだ人々の成功と破綻。ケリー基準と効率的市場仮説の対立を取り上げ、最終的には読者に考えさせる内容で興味深く読めた。結局は理論の優劣よりも、人間の欲が破綻を招いているように見えたのがシュール。また、ドキュメンタリーとしても面白く、シャノンの研究生活や投資方法には驚いたし、ソープの応用実践も人為的な影響を除けばほぼ成功していたことが衝撃だった。2014/09/21
Sugi Takahiro
6
主にアメリカの株式市場でのギャングや大学教授が投資家として、いかに稼ぐか、どう破綻していったのかを綴った本。 大学教授の考える方法はさすがに緻密で、メインはケリー基準(複利式で幾何平均を最大になり、かつ資産がゼロになるリスクを犯さない選択)で莫大なリターンをえていた。しかし、金の集まるところには悪い奴らも集まるもので、結局逮捕者が出たり、ブラックマンデーで大損をしたりする。 途中歴史的な話が続いて、結局どうもければいいかはあいまいなため、タイトルから期待していると肩透しを食らう。 読み物として読むべし。2015/10/06
Caesar
4
読了。原作は素晴らしいが、誤訳が多すぎて邦訳しか読めない日本人は損をしていると思わざるを得ない。とても意味が伝わるとは思えない日本語になってしまっている箇所が散見されたので。2018/04/29
やえもん
4
クロードシャノンという人がすごいらしい。天才数学者は、どう賭けるの興味を持って読んでみたが、結構地味な作業が必要なことがよくわかった。小さなことを大事にすることは、もしかしたら人生において一番大切なのではないかと、ふと思った。2011/02/13
-
- 和書
- 福沢諭吉選集 〈第4巻〉