内容説明
建礼門院右京大夫、京極為兼から、斎藤茂吉、中原中也、前登志夫まで、「うた」に託して日本人は何を伝えようとして来たのか―。古典から現在までの「うた」に秘められたさまざまの想いと豊かなこころの系譜を探り鑑賞する、珠玉の文集。
目次
前衛短歌の詩的創造
戦中派の自然詠について
茂吉短歌への新しい視角―安森敏隆『斎藤茂吉短歌研究』
年間短歌瞥見―二〇〇五年作品回顧
老いのまなざし―茂吉と史の場合
落花の青山霊園に思う―茂吉の墓との出会い
中原中也覚え書き
前登志夫の現在
定型韻律の構造論―松林尚志『日本の韻律』
鬱屈した批評精神の持続―田井安曇「再説岡井隆」をめぐって〔ほか〕
著者等紹介
太田一郎[オオタイチロウ]
1924年東京四谷生れ。歌人・評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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