性倒錯の構造―フロイト/ラカンの分析理論 (増補新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 254,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791762668
  • NDC分類 145.7
  • Cコード C0011

内容説明

同性愛、サディスム、マゾシスム、少女愛、フェティシスムなど、人はなぜ異性愛とは異なる欲動をもつのか。性倒錯の基本構造を、現代精神分析学の最新成果を駆使し明快に分析する―。日本初のラカン学派による性倒錯構造論。

目次

第1章 男と女―性別の論理式
第2章 男性同性愛の病理
第3章 女性同性愛の病理
第4章 フェティシスムの病理
第5章 死の構造―マゾシスムと死の欲動
第6章 サディスムの病理
第7章 少女愛のアヴァタール―ルイス・キャロル論
第8章 「クルマ好き」の精神病理―日本人とフェティシスム
補 性倒錯のトポロジー―道徳・倫理・献身の移送

著者等紹介

藤田博史[フジタヒロシ]
1955年生まれ。信州大学医学部卒業後、東京医科歯科大学医学部附属病院で、精神科医および麻酔科医として勤務。その後、フランス・ニース大学文学部哲学科博士課程、医学部精神医学専門医課程を経て、ニース大学医学部附属パスツール病院で精神科医師を務める。現在は、東京を中心に精神分析医、麻酔科医として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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euthanasia

2
ルイス・キャロル論(というか少女愛論)を読んでも今ひとつ胸のつかえが取れないという感が否めず…。なぜキャロルが少女のみを対象として選択して少年を対象の選択としなかったのか、という説明がなされていない(キャロルのショタ嫌いは有名)(ちなみにダ・ビンチの場合も同様。なぜ彼は少女ではなく少年を愛したのか)。結局フロイト=ラカン理論は少女愛と少年愛を区別することがない(基本両刀使い)ので厳密な意味でのロリータ・コンプレックスを分析するのはかなり難しいのではないか、というのが正直なところの感想なのだがどうだろう。2012/05/16

ひろゆき

1
男男、女女、サディズム、マゾヒズム、ロリなど。ルイス・キャロルのアリスを読んでいるところなので、キャロルに触れたこの本を手にしたけど、今の日本ならキャロルが即座に逮捕される人物であるのは分かったが、解説としては物足りない。あれっ。意外に同性愛の理屈はなんとか分かったぞ。が全体としては理解しにくく、けっして入門書ではないと思う。 2017/06/09

サイコ

0
それぞれの章が独立しているので興味のあるものを摘まんで読むことができる。第4章「フェティシスムの病理」は、男児と女児それぞれのエディプス・コンプレックスの乗り越え方が異性愛と同性愛の分かれ目になる。また、フェティシスムの発現はファルスへの関心の形が起因しているという内容で興味深く読めた。しかし終盤は感情論に走りがちで、論証に必要な客観性にやや欠ける。2012/11/21

hina

0
微妙。古すぎるような。2010/01/07

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