内容説明
グローバリゼーションや生殖技術の発展から大きな挑戦を受けるフェミニズムに、新生の道はあるのか。バタイユ、ラカン、コーネル、スピヴァクらの議論をふまえて現代思想の最先端理論を批判的に検証。イリガライのメタファー“フェミニン”を、ドゥルーズの言う「コンセプト」へと鍛え上げ、新しい実践のための新しい哲学を創設する。
目次
“サバルタン”と“フェミニン”(「帝国主義」を感知する;フェミニスト達の倫理的視線―権利を超えるための権利闘争)
「労働」と「家族」の向こう側(闇への跳躍―プライベートなものの生成について;家族―分業と蕩尽)
アンティゴネからマゾヒストへ(アンティゴネにおける転位とミメーシス;サディストとマゾヒスト―“フェミニン”の転位の二形態)
「生殖」の向こう側(「開発」の中のリプロダクティヴ・ライツ―性の自己決定権の裏側;リセットの軽さと重さ―脱分化と発生について ほか)
著者等紹介
後藤浩子[ゴトウヒロコ]
1960年、山形県生れ。法政大学大学院社会科学研究科などを経て、1998年ダブリン大学トリニティ・カレッジPh.D。法政大学経済学部助教授(社会経済思想史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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