内容説明
現代の教育に欠けているものはなにか。知育優先の早期詰め込み教育はいかなる弊害をもたらすのか。意志、感情、理性の三つの機能を適切に育むための理念と方法をわかりやすく説き、シュタイナー教育への深い理解へ導く、古典的名著。
目次
第1章 霊的生活を支える身体的基盤
第2章 「三つの要素からなる身体」と魂の三つの機能との関係
第3章 意識的な能力と身体器関の活動
第4章 子供時代の中心的時期
第5章 生の力と死の力
第6章 自我の誕生
第7章 四つの気質
第8章 学校の形態
第9章 教育と社会
著者等紹介
ハーウッド,A.C.[ハーウッド,A.C.][Harwood,A.C.]
1898‐1975。イギリスで初のシュタイナー学校の創立メンバーの一人。以後同校教員を長らく務める。元イギリス人智学協会会長
中村正明[ナカムラマサアキ]
1946年島根県松江市生まれ。慶応義塾大学美学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mstr_kk
8
仕事のために読みましたが、これはかなり手強い本です。シュタイナー教育の理論が抽象化されて凝縮されており、読むのになかなか難儀します。頭部(神経系)/心臓(リズム・循環系)/手足(代謝系)が、思考/感情/意志と対応しているなど、ニューエイジ・スピリチュアル的な内容も、重厚に語っています。2017/11/16
も
2
抽象的で理解が難しい。他の人の感想にもそうあって安心した。 シュタイナー校に通わせるか?という視点では、メリット→義務教育ではできないカリキュラム(数ヶ月、1年単位でひとつの学問を集中して学んだり、一日の中でも朝に頭を使うもの、午後に体を使うものをまとめるなど)、少人数故に可能なきめ細かい支援により興味関心を引き出し創造力思考力を養える点、人と人や、個と社会の繋がりを意識している等。逆に気になるのは、テレビや砂糖を禁止するなど現代では行きすぎな思想に固執していないか。2024/04/23