シリーズ現代思想ガイドブック
スラヴォイ・ジジェク

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791762248
  • NDC分類 139
  • Cコード C1010

内容説明

哲学、精神分析、映画などのポップカルチャーを結合して文化理論を練りあげるジジェクは、政治的想像力における幻想の役割を暴き出す。リベラル資本主義の幻想を突き抜けて、象徴秩序の変革を透視するジジェク思想への明快な体系的案内。

目次

第1章 ジジェクの発想源、彼らはどのように影響を与えたか?
第2章 主体とはなにか、なぜそれほど主体は重要なのか?
第3章 ポストモダニティのなにがそれほど恐ろしいのか?
第4章 現実とイデオロギーをどのように区別できるのか?
第5章 男と女のあいだの関係とはなにか?
第6章 なぜ人種差別は常に幻想なのか?

著者等紹介

マイヤーズ,トニー[マイヤーズ,トニー][Myers,Tony]
スコットランドのスターリング大学講師

村山敏勝[ムラヤマトシカツ]
筑波大学文芸言語研究科中退、人文社会科学研究科博士。成蹊大学文学部助教授。専攻は英文学、批評(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masabi

14
【要旨】哲学者スラヴォイ・ジジェクの入門書。【感想】彼流のマルクス、ヘーゲル、ラカン解釈を解説する。イデオロギー、人種差別と幻想あたりがおもしろかった。2016/11/03

白義

10
ジジェクの日本語で読める多分唯一の入門書。ジジェクは疾走感のある思想家で、映画やTV、ミステリまでいろんなものをだいたい同じ理論で一気に語る思想家というイメージがあったけど、その理論の輪郭がかなり強く掴めた。矛盾、分裂、否定性をキーに主体や世界の構造を明かし、ラカン、ヘーゲル、マルクスを総合的に読み込む、というイメージ。人種差別、イデオロギーに対する分析は面白い。多分大澤真幸の最大の元ネタの一つじゃないの。ジジェクは金太郎飴とも揶揄されるが、それだけ使い方次第で何処までも応用できる広い理論ということか2011/10/01

はすのこ

4
ジジェクはここから。2017/04/23

またの名

4
ジジェクの入り組んだ議論を、体系的にしかも入門的に解説していくという本。入門は得てして簡略化とミスリーディングに陥りがちだけど、この本はよくできている。すでに何冊か読んでいるという向きにも議論の整理のためにオススメ。金太郎飴といわれるジジェクのネタの大事なところが抽出されているのでこれ以上読む必要はない、と思われそうだが、ジジェク自身は理論に還元されない魅力があるので、ついつい次の本に手が伸びてしまう。猥雑な文言とかはさすがに解説できないし。ジジェクは腕があることを改めて思い知らされる。2012/11/16

tieckP(ティークP)

4
ポスト・ポストモダンの体現者。それは、単に時代的にラカンやデリダの後という意味でそうなだけでなく、決定不可能性を必死に訴えたポストモダンに対し、それが用意してくれた土台の上で、実際に決定不可能だと行為するということでもある。従って彼がいい加減な振る舞いだと非難されるとしても、これが逆説的に誠実な哲学的態度なのだろう。ラカンの援用にしても、ジジェク的ラカンとは、逆説的にまさにラカンである。あるいはジジェク的ラカンによって正統なラカンがある。何を言っているか分からない? 僕にも分からない、しかし書いている。2012/05/14

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