内容説明
ピンク映画の助監督からアイドル映画のシナリオ執筆、監督作品のベストテン入りまで。映画の地獄から天国までを知り尽くしたプロ中のプロが、1000本の映画を、現場を、そして作り手たちを、表から裏まで語り尽くす。
目次
1章 前向きでもなく、後向きでもない―自作を語る
2章 「映画的」ってなんなんだ―脚本家による映画評
3章 セリフが目にしみる
4章 あの人たちのことを―人と作品
5章 残された者にできること―追悼
6章 クロニクル1988~1992
7章 風景なんかに興味はなかったのに―70年代「映画芸術」
8章 北京電影学院の日々
9章 「映画芸術」ベストテン
10章 争議あり―「映画芸術」編集後記
著者等紹介
荒井晴彦[アライハルヒコ]
1947年生まれ。映画脚本家。早稲田大学入学直後から学生運動に参加。68年、「鈴木清順問題共闘会議」をきっかけに小川徹編集の「映画芸術」誌スタッフに加わったのち、70年代「赤いピンク映画の巨匠」若松孝二のプロダクションで足立正生と共にシナリオ執筆。『赤軍‐PFLP』の全国上映運動を経て若松プロ離脱。ピンクの助監督を経験したのち、田中陽造のもとで商業映画のシナリオを学ぶ。77年、『新宿乱れ街いくまで待って』で本名でデビュー。『赫い髪の女』『遠雷』『Wの悲劇』などで日本を代表する脚本家に。89年から「映画芸術」編集長。97年『身も心も』で初監督。2003年『ヴァイブレータ』が各賞に輝く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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