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内容説明
目まぐるしいイメージ・チェンジを良しとし、かわいらしさの王国をつくり出す、イメージの工場とは何か。半世紀にわたり精力的に日本文化を海外に紹介してきた映像作家・批評家による犀利な日本文化論。
目次
1 イメージ産業
2 ファッションの言語
3 カワイイ―愛らしさの王国
4 セックス・バザール
5 娯楽の選択肢
6 マンガ・カルチュア
7 パチンコ
8 ケータイ電話
9 コスプレ
10 ニセ外人
著者等紹介
リチー,ドナルド[リチー,ドナルド][Richie,Donald]
評論家・映像作家。1924年、米国オハイオ州生まれ。1946年占領軍の一員として来日、来日当時から日本映画に傾倒。「ニューヨークタイムズ」「ワシントンポスト」などを通じて精力的に日本映画を海外に紹介。小津や黒沢の作品を海外に知らしめた功績は大きい。半世紀以上にわたり日本を拠点に作家・評論家として第一線で活動を続けている
松田和也[マツダカズヤ]
翻訳家
ガーナー,ロイ[ガーナー,ロイ][Garner,Roy]
英国生まれの写真家・作家。東京を拠点に活動を続ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
65
2003年原著刊行で2005年翻訳刊行。長期にわたりアメリカに日本映画を紹介することで、日本文化を称揚してきた著者が。「かわいい」文化に専権された90年代以降の幼児的な日本文化を批判的に描いた本。正論だとは思うが、ドナルド・リッチーにここまで国ごと批判されるとはねえ…。執筆時79歳か、年齢的なバイアスもあるはず。また、「日本語には未来形がないから、日本人は将来のことを考えられない」という論も、いまどき、そこまでの言語決定論でいいのだろうか。2024/11/03
takao
3
ふむ2024/04/24
wsmr
1
クンデラ読んでキッチュとイマゴロジーの危険性について、これ日本人(特にオタク)自覚してないとヤバイなと思ったので、日本に関して似たような事書いてる本無いかと探したらこれが見つかった。/外人が着てる変な漢字Tシャツや刺青を見て笑った後、自分の着ている服にプリントされている変な英語に何の疑問も抱いていなかった事に気づき愕然として恥ずかしくなる感覚に似たものが味わえる。/(メモ) p.124喜びではなく忘却 1945年夏まで享受していた確かなものは失われ、今だその代用物は見出されていない2009/08/03