内容説明
現代物理学の二大理論「相対論」と「量子論」は両立不可能。この矛盾を解決するために科学者たちはこの世のものとは思えない理論を次々と考え出した。新加速器LHCの稼働でクライマックスを迎える物理学・宇宙論の最先端を、数学ぬきで総展望する。
目次
序論
1 対称性
2 物理学の二本柱
3 宇宙の部品
4 標準モデル
5 GUTSとSUSY
6 もっと次元を
7 スーパーストリング
8 Mの物語
9 ブレインとブラックホール
10 ホログラムとしての世界
11 衝突する世界
著者等紹介
ウェッブ,スティーヴン[ウェッブ,スティーヴン][Webb,Stephen]
イギリスのオープン・ユニバーシティの物理学者
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
名古屋工業大学助教授を経て翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
16
対称性という、世界の均衡美への探求心、相対性理論と量子力学の不均衡から次々と生まれてきた統一理論が要請する、奇妙な宇宙像の数々。我々はホログラフィー上の存在に過ぎないかもしれないし、宇宙とは二つのなんかよくわからない膜同士がぶつかり合って生まれた一時の衝撃にすぎないのかもしれない。これらはイマジネーションだけではなく、理論的問題を解決するために生まれた仮説の数々だというのが面白い。さすがに素粒子論などは難しいがなかなかエンタメしている、現代物理学啓蒙の隠れた傑作だ2014/03/14
内島菫
3
世界の根本原理を表すような大統一理論や超弦理論、M理論が仮に理論上だけでも完成したとしても、世界がなぜそのようになっているのかということを説明することはない。世界はこうなっているという結果しか人には分からない。ただ、「なぜ」の部分が分かるとしたら世界は何かの意思によりすべてが恣意的に作られたことになるので、結果しか分からないということは真理なのかもしれない。2015/01/28
goldius
1
実は我々の宇宙は11次元!2008/11/07
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