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内容説明
すべての永遠の子供たちへ―郵便配達のコルババさん、ソリマーンのお姫さまが、名探偵シドニー・ホールが、王女さまの猫ユーラが、魔法使いマギアーシュが、そして小犬のボジーシェクと、魅力たっぷりの主人公たちが、原作チェコ語から直接ダイナミックに蘇った―。モダンそして爽快な感性で綴られた、チャペック・ファンタジーの魅力の結晶を全1巻に集大成。
目次
第1部 九編の童話とヨゼフ・チャペックのおまけのもう一編(とってもながーい猫ちゃんの童話;お犬さんの童話;小鳥ちゃんの童話;ヨゼフ・チャペックのおまけの一編(第一の盗賊の童話) 大肥満のひいお祖父さんと盗賊の話
水男の童話
第二の盗賊の童話(礼儀正しい盗賊の話) ほか)
第2部 チャペック童話の追加(魔法にかかった宿なしトラークさんの話;しあわせなお百姓さんの話)
著者等紹介
チャペック,カレル[チャペック,カレル][Capek,Karel]
チェコの国民的作家(1890‐1938)。プラハのカレル大学などに学ぶ。1921年、リドヴェー・ノヴィニ(民衆新聞)社に入社し、ジャーナリストとして活躍する。画家である兄ヨゼフとともに、戯曲や童話などにおいても多くのすぐれた作品を残した
田才益夫[タサイマスオ]
1933年生まれ。演出家・翻訳家。九州大学卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小瑠璃
5
ほのぼのとした童話集。語り口も挿絵もかわいらしい。そんな雰囲気の中でも伝わってくる、チェコ語の悪口の語彙の多さには驚きました。…多すぎて、かえってほのぼの感が増しているとも言えます。2013/11/19
ぐうぐう
4
初のチェコ語からの訳である本書。やや翻訳に難があるような気もするが、それでチャペックが生み出すユーモアとイマジネーション溢れる童話の世界が損なわれることはない。2008/11/30
めめ
2
伸びやかな線の、ちょっと緩いほのぼとした挿絵。カレルチャペックのイラストをペラペラと眺めるだけでも楽しい。他の方も言われてますが、悪口多め。読んでいて笑いが出る。ながーい猫ちゃんの童話が、タイトル通り長いお話で面白かったです。あちこちにグルグルと話が飛んで、結局丸く収まる明るいお話。よくこんなに思いつくな、という突拍子もないお話。面白かったです。2022/08/24
おおの
2
〈どうして「郵便屋さん」の童話ってないんだろう。〉(p282) 童話・ファンタジーに、郵便屋さん、警察官、医者やアメリカ人といった文明のひとびとを活躍させる感覚が洒落ています。2009/07/26
はるくる
1
癖のない清楚な童話だった、ただ、悪い言葉のバリエーションの豊富さを除けば また、ヨーロッパの他の言語との言葉遊びが織り交ぜられててチェコの子供はこんな高度な童話を読むのかーと感心 あと挿絵はタッチがとても好きだけど、自分の想像する登場人物とはかなりかけ離れた描写だった2015/10/30
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