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内容説明
チェコの国民的作家にしてエッセイの名手の魅力のすべてを蘇らせる。ユーモアあり、機知あり、風刺ありの素晴らしき人間讃歌。
目次
お母さんの新人たち
縁起かつぎ
夢について
陽気な車掌さん
窓の外
メランコリー
旅先の弱き性
雪
自分の意見
神秘の入口で
美術品あさり〔ほか〕
著者等紹介
チャペック,カレル[チャペック,カレル][Capek,Karel]
チェコの国民的作家(1890‐1938)。プラハのカレル大学などに学ぶ。1921年、リドヴェー・ノヴィニ(民衆新聞)社に入社し、以後ジャーナリストとして活躍する。また戯曲や童話なども執筆し、画家である兄ヨゼフとともに多くの優れた作品を残した
田才益夫[タサイマスオ]
演出家・翻訳家。1933年生まれ。九州大学卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
保山ひャン
3
目からウロコが落ちるエッセイ。表紙絵や挿絵は、チャペックのいろんな本からのチョイス。「自分の意見を持つのは結構なことだが、困った性質を持っている。つまり、通常それは声に出しても言われるということです」とか、「不器用者はちょっと手を触れただけで生命のない物に予想もつかない活力を与える魔術師と言ってもいいのではないでしょうか」とか、「どんな子供だって知っている」という決まり文句に対して、「子供の誰もが知っていることを集めたら、14巻からなる事典が出版できるでしょう」と言ったり。巻末の「ごあいさつ」は絶筆。2016/08/29
9saito
1
児童書と“ロボット”しか知りませんでしたが、クリーンさと鋭さのバランスが素晴らしいエッセイ群にびっくりです。ネガティブさと細やかさの配分的に、チェコの言語とか文化はひょっとしたら、日本人には欧米のそれより、響きやすいものなのかもです。2012/07/01
三木
1
凄い。凄い。くだらないこと、些細なこと、誰かに伝えたいと思って人に言っても「ふーん」で済まされてしまいそうな小さな事象、それに仰々しくスポットを当てるでもなく小さく頷いてくれるようなこの感じ。本当にすごい。評価に私情が入ってしまうほどこの作家が好きだ。2011/03/12
廻
0
作家の目から見る世界は愛しい。こんな風に世の中を見れたらな2011/12/29
kazu
0
カレルチャペックは最近ひたすら読んでいるが、 エッセイが面白い。 古い文学だが好きな作家になった。 2024/04/28




