内容説明
世界史を揺るがした決定的な出来事を鍵に、歴史のダイナミズムを大胆に解読。フェミニズムやアジア・アフリカ史にも注目しながら、グローバリズム時代の新しい歴史理解へと誘う。
目次
人類の起源をさかのぼる
フォラオと神官
超大国と蛮族
神と賢人
ギリシアとラテン
宗教の起源と興隆
東方の光
十字軍戦争
新世界の栄光と殺戮
隠されていた大陸
太陽王の影
アメリカの道
アジアの力と富
自由、平等、友愛
革命
世界を分割する
総力戦
労働者の権力
資本主義とファシズム
過激な二〇世紀
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
99
複雑でこみいった世界史を一冊の本にまとめるのは難しいことだと思うが、著者はそれに成功している。ヨーロッパ中心の歴史ではなく、アフリカやラテンアメリカの歴史にページを多く割いているのには好感を持った。ヨーロッパの植民が開始される前に、アフリカに偉大な文明や文化、国家が存在していたことを本書を読んで初めて知ることができた。人類の進歩のために女性の果たした大きな役割について熱っぽく語っている点も素晴らしい。20世紀の歴史の記述では相も変わらず戦争を続ける人類に対する強い憤りが感じられた。2014/12/28
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