内容説明
宇宙におけるあらゆる事柄はひとつの全体の一部分であり、至高存在のもと、精霊たちは人間をよき方向へ導く。共同体を支えるさまざまな儀礼や儀式、歌や踊りによる精霊たちとの交信など、素晴らしき口頭伝承の世界。
目次
1 アフリカとその人々
2 時のはじまり:口頭伝承
3 至高存在
4 精霊の世界
5 アフリカの宗教における儀式と儀礼
6 聖なる空間と場
7 神秘力
8 現代世界とアフリカ宗教
著者等紹介
ルギラ,A.M.[ルギラ,A.M.][Lugira,Aloysius M.]
スイス・フライブルグ大学で神学博士、オックスフォード大学で人類学を学ぶ。ウガンダ・マキレレ大学教授を経て現在、ボストン・カレッジのアフリカ宗教・神学の教授。アフリカ宗教研究の重鎮で、『フェティシズムからアフリシズム』(1996)など、アフリカ宗教についての多数の論文と著書がある
嶋田義仁[シマダヨシヒト]
名古屋大学大学院文学研究科教授
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感想・レビュー
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aoyami
3
土着宗教からイスラム、キリスト教まで、アフリカ大陸に現存する宗教をざっくりと網羅した一冊。特にオリジナルであるサハラ砂漠以南の民族宗教が「一神教的多神教」であるとしてまとめられています。あとがきでこの論旨に訳者が異を唱えているので驚きましたが、それも含めて大変面白かったです。広大な大陸には多くの部族がいて、それぞれに全く異なった民話や神話があること、それらが人々の思想や文化に強く根付き、思想の礎となっていることがよくわかりました。もっと具体的な、民話を集めた本なども読んでみたい。2018/07/12
かずや
1
訳者あとがきで、いろいろひっくりかいされた気がする2014/07/21
トイ
0
アフリカ各地に散らばる神さまの名称の一覧表などが見やすい。2014/04/08
yoghurt
0
資料として。フォン族の信仰について。2010/10/11