内容説明
「生命は物質からひとりでに生じてくる」という説は、アリストテレス以来、多くの科学者、哲学者、歴史家を魅了してきた。生命科学の源流に位置する自然発生説が、パストゥールらによって葬り去られるまで、数々の実験と論争を詳細にたどり、科学における“実験”の意味に全く新しい光を投げかける、サイエンス・リーダーの白眉。
目次
信仰
ハエとそのほかの昆虫
微生物
フラスコ戦争の開始
唯物論、支持派と否定派
劣化した空気
体内の寄生虫
脱脂綿
細胞の自然発生
フランス科学学士院における論争
有害な微粒子
イングランドのプーシェ
浮遊する粒子の観察
もうひとつの問題に関するエピローグ
著者等紹介
ハリス,ヘンリー[ハリス,ヘンリー][Harris,Henry]
科学史家。サー・ウィリアム・ダン病理学教室の前教授。オクスフォード大学名誉教授。細胞癒合の技術や、ヒト染色体中の遺伝子の位置・順序を決定する方法を開発し、ガン抑制遺伝子が存在する証拠を発見
長野敬[ナガノケイ]
河合文化教育研究所主任研究員。自治医科大学名誉教授
太田英彦[オオタヒデヒコ]
杏林大学保健学部教授
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