内容説明
ジャズ、ラティーノ、トロピカリズモ、前衛、地中海、バルカン、想像的民俗音楽…遊動するエスニシティとグローバリゼーションの下にうごめく小さな音楽たちは、いかにして新たな“場所”を見いだすのか。擬制の“ワールド・ミュージック”をこえて、カルチュラル・スタディーズ以降の批評の可能性と臨界点を示す気鋭の“現場的”音楽論。
目次
序奏―音楽聖域論批判のために
1 路上の天使―混沌の現場のために(天使の歌を聴くために―ヴァルター・ベンヤミンの耳;Embrace the Chaos!路上・場・パブリック ほか)
2 “関係”の音楽―技芸する身体とサウンド・デモクラシー(散開するフリージャズ;アメリカスの響き ほか)
3 全‐世界音楽論のためのプラクティス(Musical Instruments 楽器と音の至福;全‐世界音楽論に向けての断章)
著者等紹介
東琢磨[ヒガシタクマ]
1964年広島生まれ。多摩美術大学中退。(株)ディスクユニオン勤務、季刊『アンボス・ムンドス』編集長などを経て、音楽批評を中心とするフリーランス・ライター。東京外語大非常勤講師等も務める
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