内容説明
カリブ海グアドループ。「宗主国」フランスの言葉しか話そうとしない両親のもとで、違和感を覚えながらもすくすくと育った少女が、やがてパリへわたり、「自分が属する環境はいかなるものも提供してくれないこと」―ポストコロニアル―を発見し、「本物の人生」に出会うまで。「クレオール文学」を代表する作家が綴るみずみずしい回想記。
目次
家族の肖像
私の誕生
階級闘争
イヴリーズ
歴史のレッスン
マボ・ジュリー
青い目がほしい
失楽園
ママ、誕生日おめでとう!
世界一の美人
禁じられたことば
真っ正面からまる見えで
学校への道
森のヴァカンス
自由を我等に?
女性教師とマルグリット
オルネル、あるいは本物の人生
著者等紹介
コンデ,マリーズ[コンデ,マリーズ][Conde,Maryse]
1937年、カリブ海のフランス領植民地グアドループに裕福な黒人家庭の末子として生まれる。十六歳でパリへ留学、ソルボンヌで学ぶ。ギニア出身の俳優ママドゥ・コンデと結婚して、1959年にアフリカへ。コートジボワール、ギニア、ガーナ、セネガルと足かけ十二年におよぶアフリカ滞在の後、パリに戻って75年に比較文学で博士号取得。翌76年、小説『エレマコノン』を発表。以後精力的に作品を発表。80年代に入り、米国各地の大学で教壇に立ち、現在、ニューヨークのコロンビア大学に新設された「フランスおよびフランコフォン研究センター」の所長。同大学でフランス文学、カリブ文学を講じている。1998年、2001年に二度来日
くぼたのぞみ[クボタノゾミ]
1950年、北海道生まれ。翻訳家・詩人。東京外国語大学フランス語科卒業
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感想・レビュー
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