心は泣いたり笑ったり―マリーズ・コンデの少女時代

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791760053
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C0098

内容説明

カリブ海グアドループ。「宗主国」フランスの言葉しか話そうとしない両親のもとで、違和感を覚えながらもすくすくと育った少女が、やがてパリへわたり、「自分が属する環境はいかなるものも提供してくれないこと」―ポストコロニアル―を発見し、「本物の人生」に出会うまで。「クレオール文学」を代表する作家が綴るみずみずしい回想記。

目次

家族の肖像
私の誕生
階級闘争
イヴリーズ
歴史のレッスン
マボ・ジュリー
青い目がほしい
失楽園
ママ、誕生日おめでとう!
世界一の美人
禁じられたことば
真っ正面からまる見えで
学校への道
森のヴァカンス
自由を我等に?
女性教師とマルグリット
オルネル、あるいは本物の人生

著者等紹介

コンデ,マリーズ[コンデ,マリーズ][Conde,Maryse]
1937年、カリブ海のフランス領植民地グアドループに裕福な黒人家庭の末子として生まれる。十六歳でパリへ留学、ソルボンヌで学ぶ。ギニア出身の俳優ママドゥ・コンデと結婚して、1959年にアフリカへ。コートジボワール、ギニア、ガーナ、セネガルと足かけ十二年におよぶアフリカ滞在の後、パリに戻って75年に比較文学で博士号取得。翌76年、小説『エレマコノン』を発表。以後精力的に作品を発表。80年代に入り、米国各地の大学で教壇に立ち、現在、ニューヨークのコロンビア大学に新設された「フランスおよびフランコフォン研究センター」の所長。同大学でフランス文学、カリブ文学を講じている。1998年、2001年に二度来日

くぼたのぞみ[クボタノゾミ]
1950年、北海道生まれ。翻訳家・詩人。東京外国語大学フランス語科卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

73
2018年にノーベル文学賞の代替賞として「ニュー・アカデミー文学賞」を受賞したマリーズ・コンデの自伝的エッセイ。カリブ海のリーワード諸島(フランス海外準県)の黒人中産階級の家に生まれ育った少女時代、そしてリセを受験するために16歳でパリに渡仏したところで回想は終わる。この本で、コンデのことがわかるわけではない。次は、小説を読むことにしよう。2021/01/09

きゅー

9
ノーベル文学賞候補と称されるマリーズ・コンデが、自身の少女時代を書き綴った自叙伝。ただし、彼女は、1937年にカリブ海のフランス領グアドループに生まれた。両親は成功して裕福な黒人だったが、他人への猜疑心に捕われ、世間の人びとは、自分たちの成功を妬み、地位を引きずり降ろそうとしていると妄想し、常に諍いに明け暮れていたという。マリーズが幼い頃、一番上の兄が彼女に「パパとママは疎外された者どうしなのさ」と言う。彼女はまだその意味を理解することは出来なかったが、後年、その言葉が重く心にのしかかったそうだ。2021/08/02

Witch丁稚

0
何でこれ読もうと思ったんだっけ??アメリカーナ読んだ時かな??神なる母殺しをペンによって成し遂げた少女がその後何を書いたのか機会があれば読みたい。2024/02/15

Lily

0
クレオール言語と仏語に興味があり読んだ一冊。 2019/09/11

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