内容説明
自然万物を同胞として遇し生と死の不思議に心ふるわせる―世界の神話から様々な意味を読み解き、私たちの根源を支える智慧に迫る、第一人者による神話学講義。
目次
1 死と再生の神話が語るもの―オホクニヌシ神話から
2 海からの不思議な力―海幸山幸神話や沖縄の伝承から
3 土器に見る股間から食物を出す女神―縄文女神論再考
4 月と死の神話―日本、沖縄そして東アジアに広がる月神話圏
5 韓半島と日本の神話の共通点―檀君神話のモチーフを読む
6 神として祭られる鬼―高千穂・阿蘇の鬼八伝承の正体を探る
7 マウイの奇想天外な冒険―マオリ神話の悪戯者の神は何をもたらしたのか
8 もの作りの神々―神話に語られた技術と力と害
9 古代オリンピック競技の光と影―オリーブの冠のゆくえ
著者等紹介
吉田敦彦[ヨシダアツヒコ]
1934年生まれ。1959年、東京大学大学院西洋古典学専攻課程修了。フランス国立科学研究所研究員、成蹊大学文学部教授を経て、現在、学習院大学文学部教授
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