内容説明
『意思の勝利』と『民族の祭典』の圧倒的映像美で全世界を驚嘆させた監督リーフェンシュタール。その数奇な生涯とナチズム賛美者という「リーフェンシュタール問題」を基軸に、美と権力、戦争責任、映像文法、フェミニズムなど、その芸術の魔力を徹底分析。
目次
第1部 才能(始まり;作家としての登場)
第2部 ナチ映画の天才(新しい種類の映画―『信念の勝利』;ナチ映画の作家;史上最高のスポーツ映画;天才の機能)
第3部 権力の彼方で(部分的撤退。『低地』;被抑圧者の復帰;企画;権利と良識の問題;名誉回復なきルネッサンス)
著者等紹介
ローター,ライナー[ローター,ライナー][Rother,Rainer]
1956年生まれ。ハノーファー大学にて博士号を取得。同大学で教鞭をとるかたわら、映画研究者・評論家として活躍。ドイツ歴史博物館キネマテーク代表も務める。著編書多数
瀬川裕司[セガワユウジ]
1957年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学・文化史専攻。現在、明治大学教授。著書に、『美の魔力レーニ・リーフェンシュタールの真実』(パンドラ、芸術選奨受賞)など
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