内容説明
“法”が構築する「主体」の政治は何を排除しているのか。フェミニズムの最新知見によってアーレントをはじめとする西洋政治思想史を批判的に検討、従軍“慰安婦”問題などアクチュアルな課題にも斬りこみ、「法の力」の根源的問い直しから新しい社会の構想へと至る画期的論考。
目次
第1章 法とフェミニズム
第2章 従軍“慰安婦”問題が照らし出す“わたし”の諸相
第3章 “わたし”の自由と“われわれ”の責任
第4章 暴力・ことば・世界について
第5章 遅れる正義/暴力のあとで
第6章 正義はどこまで可能か
著者等紹介
岡野八代[オカノヤヨ]
1967年生まれ。現在、立命館大学法学部教員。専攻は西洋政治思想史・現代政治理論
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