レストランの誕生―パリと現代グルメ文化

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  • サイズ B6判/ページ数 384,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791759293
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C1022

内容説明

革命直後のパリの都に出現したレストラン。たちまち人気スポットとなったのは何故なのか―。誰もが一度は行ってみたい憧れの場を、変革期の思想、都市論、自然観や健康観などが重層する空間と見て、鋭利に分析。数々のエピソードで味つけされた垂涎の美食文化論。

目次

序章 レストランを作るとは
第1章 万人の友
第2章 ルソー的感性の「新料理」
第3章 公共の空間における私的な食欲
第4章 道徳、平等、もてなし!
第5章 定価―大食とフランス革命
第6章 美食狂から美食学へ
第7章 パリをメニューに載せる
第8章 レストランに隠れる
終章 レストランと夢想

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あかふく

3
「革命がレストランを作った」という分かりやすく、流通している言説に対して反論しながら、18世紀末から19世紀初頭にかけてのレストランを取りまく状況、言説を取り上げ、実際どのような意味をフランスの文化の中で持っており、付与されていたのかということを述べる。思いのほか学術的にキッチリかつガッツリしていてよかった。「レストランを作るとは」「万人の友」「ルソー的感性の〈新料理〉」「公共の空間における私的な食欲」「道徳、平等、もてなし!」「定価――大食とフランス革命」「パリをメニューに載せる」など。2012/10/27

ぼてちん

1
著者はフランスの政治学の専門家。フランスの文化=カフェというイメージが大きいが、カフェとはまったく違う、集団の中にいるのに個である、という個のあり方、個人の公共性を作り出したレストランの変遷がとても現代的な話だと思った。2012/02/13

うずまき

1
食文化ではなく空間概念論かと。当初、英語でも「レストラン」という概念を表せる言葉がないために、フランス語の単語を使いイタリック体で書き記していた、という程、特殊である“レストラン”文化が、何故にフランスで根付くに至ったかが考察されている。食文化史だろうと思って手に取ると、おそらく拍子抜けするかと。しかし、これを読んだ上でそちらも調べると、理解がまた変わってくるのではないかと思います。2011/06/20

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