内容説明
美しく成長したアリスが迷い込んだ不思議の国では、代理出産、クローンはもちろん、一人でも子供が産める?人工授精で生まれた双子のウサギが、最先端生殖技術から生じ得るすべての問題を論じ尽くし、やがてアリスの出生の秘密まで明らかになる…人類の未来への選択肢を提示する科学的ファンタジー。
目次
プロローグ 風変わりなタクシードライバーふたり
1 ワーテルローからフォントノワへ
2 アリクス
3 セギュール通りのお話
4 アリシア
5 谷から谷へ
6 アレクサンドル、アレックス、アレクシス…そしてドリー
7 カリュブディスからスキュラへ―一難去ってまた一難
著者等紹介
シュロー,クロード[シュロー,クロード][Sureau,Claude]
産科婦人科医。パリ第五ルネ・デカルト大学名誉教授。国際産科婦人科連合会長を務めた。研究者としては、電子工学による胎児の監視、胎児のモニタリングの考案・導入に貢献。国立医学アカデミー副会長(1999年)、次いで会長(2001年現在)
工藤妙子[クドウタエコ]
翻訳家。97年、慶応義塾大学文学部(文学科仏文学専攻)卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
手押し戦車
17
クローンは細胞からもう一つのコピーを作り出して行き、卵子に自分の好みの細胞を入れることで望みの人物が生まれる。クローンはDNAそのものを変えることではなく、外見だけを生み出し心は全く別人が生まれる。遺伝子組み換えによるクローンを作り出し外見は一緒でも中身が異なる事で全く別の種にすることも可能!遺伝子を組み替える時は自分が望む効果のあるものを取り入れて繰り返して行くことで種が改良されて行く。遺伝子組み換えは種の交配ごとに強くなるけど、病気も強くなって行く。2015/04/21
yukihirocks
2
正直、アリーヌの所業に関しては「おぞましい」という嫌悪感を禁じ得なかった。細胞の採取&凍結保存、クローン技術、遺伝子操作、もはや何でもありだなと感じさせる先進的な科学技術の時代。それらの技術は、不妊や疾患などを抱えているケースにおけるように、切実な悲願のもとに利用されることも多いだろう。よって、一概に「生命の冒涜だ」と批判することは短絡的である。と、理解はできるのだが、どうしても肌で感じる嫌悪感というか、どこまでが許され、どこまでが許されないのだろうか、と否応なしに考えさせられる。2025/03/30
ひろち
0
アリスの名にひかれて購入。アリスものは、理系が多いイメージ。2012/06/27
佐々木雅弥
0
自分の頭が悪すぎて書いてあることの5%も理解できなかったが、遺伝工学や数学の基礎知識がちゃんとしてる人ならそうとう楽しめるはず
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