内容説明
政治・社会を大胆に変革した振興ブルジョワジーの破竹の勢いは、芸術という感性の世界に逢着する。王侯・貴族とのせめぎあいの中から、荒削りで粗野な趣味が、近代芸術へと洗練・変貌するダイナミズムを多角的・緻密に描く。Ｐ・ゲイ文化史学の到達点。
目次
序 定義
ブルジョワジーの経験５―ブルジョワ嫌悪
第１章 芸術の経済学
第２章 趣味の地理学
第３章 公認の立法者
第４章 狩猟家と採集家
第５章 有力者にして変革者
第６章 モダニズム
結び ブルジョワジーの経験
感想・レビュー
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やいっち
61
(前略)奴隷制度なんてとんでもない制度がある、許せないと思いつつも（いや、正直を言うと、思わないといけないと思いつつも）、女をこういうふうに扱う世界があることに衝撃を受けたものだった。 いや、嘗てあったのであって、現代はないはずだが、しかし、胸に蟠る思いは、嘗てあった、遠いアラブの地にあったなんて、嘘であって、古今東西ある、嘗てあり現にあり、未来永劫、表の社会からは見えないところであることは、
