「正常さ」という病い

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  • サイズ B6判/ページ数 273,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791758821
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C1011

内容説明

現代の典型的な病い、それは現実順応型の狂気である。両親の偽りの「愛」に服従した子供は、内面性を失って外面的「現実」「正常さ」に固執し、「愛」の名の下に破壊をもたらす―精神分析理論と豊富な臨床経験に基づき、ヒットラーからレーガンに至る現代史上の人物や文学作品に例をとりつつ、現代社会の矛盾とその克服法を提示する。

目次

1 現実の名による現実の拒否
2 人間の破壊性の起源としての自己嫌悪
3 隠された死の崇拝
4 感情とは呼べない感情
5 適応、反抗そして暴力
6 内的な空虚の表現としての、権力者たちの権力政治
7 精神病質者とペール・ギュント
8 生き方としての狂気、抗議としての狂気

著者等紹介

グリューン,アルノ[Gruen,Arno]
1923年ベルリン生まれ。1936年アメリカに移住。テオドール・ライクのもとで精神分析家の資格を取得し、大学教育のかたわら、クリニックでの診療やプライベートな精神療法に従事。現在はスイスに在住。著書に『自己に対する裏切り』『偽りの神々』『共感性の喪失』などがある

馬場謙一[ババケンイチ]
精神科医。慶応義塾大学医学部大学院修了。現在、放送大学教授。著書に『精神科臨床と精神療法』(弘文堂)などがある

正路妙子[ショウジタエコ]
ドイツ文学者。東京大学大学院修了。現在、実践女子短期大学非常勤講師
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