内容説明
ベイトソンの学習理論、フロイト‐ラカンのシニフィアン理論、マトゥラーナのオートポイエーシス理論などと、分裂病や神経症の臨床経験を独自に重ね合わせ、精神病理学理論に新たな地平を拓き、吉田戦車、D.リンチ、F.ベーコン、H.ダーガー、宮崎駿、庵野秀明など、特異な作家達の描く「顔」のなかに、人間の本質と文化の現在を読み解く、野心的な試み。
目次
「顔」における主体の二重化
第1部 文脈の分析(「運動」の倫理―あるいは表象コンテクスト試論;妄想漫画事始め;吉田戦車論―健常なる破瓜病;リンチ状無意識―リンチとベーコン;ファリックガールズが越境する;ふくしま政美・去勢されざる魂;エヴァンゲリオン;人格としてのメルヘン)
第2部 文脈の生成(ウィルス性唯物論者;「存在しない女性」の効用―「サブリミナル」と女性の表象;回帰する「学習2」―ラカン・ベイトソン・高野文子;抱擁函あるいはドゥルージアンの発達;コンテクストのオートポイエーシス;箴言の基体としての精神病理学)



