内容説明
ヒトにはヒトの世界があり、ムシにはムシの宇宙がある。昆虫は人間にとって、いわばバルバロイでありエイリアンである。ヒトがムシの宇宙を旅することは、異界探検であり異次元交流であるといえるだろう。ムシたちはそこで、人間に何を語りかけようとしているのだろうか。
目次
人はなぜ虫を集めるのか
謎々としての多様性
原型という夢
観念に擬態した虫
マニアという名の罪人
虫喰う人も好きずき
空飛ぶ虫たち
虫に未来はあるか
ギガンテア最期の日々
虫たちの恋〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
303
1990年に1年間『現代思想』に連載されていたもの。発表誌の性格から、単行本化にあたって「パンセ」と名付けられたようだ。一貫して昆虫の話題なのだが、かなり本格的な論考風のものから、エッセイといった軽いタッチのものまで硬軟とりどり。構造主義生物学を標榜する池田清彦氏だけあって、ネオダーウィニズムへの辛辣な批判が論の中核を成している。専門的な部分は素人にはやや難解。エッセイ部分は昆虫採集等に纏わるお話を楽しめる。しかし、昆虫への惑溺もこのレベルになると、もはや常人にはひたすら感嘆するばかり。2023/06/14
YO)))
6
篦棒に面白いエセイ集だった. 著者の唱える構造主義生物学に依って語られる,多様きわまる昆虫の形態,生態の楽しさ.輪をかけて楽しいのが,そんな昆虫たちにどうしようもなく魅せられ,蒐集の鬼と化す,「虫屋」こと虫マニア達の生態だったりするのだが. 著者曰く,虫好きの基底にある心的構造は『数センチ前後の複雑な形態の内に、言語化できない秩序を見つけだす能力』だそうだが,殊に甲虫などはメカニカルな風情があるものだし,昆虫好きは皆少なからずアーキテクチャ=構造そのものに惹かれている,ということだと思う. 2012/04/21
cozy
2
調べものの延長で読んでいたのだけど、時折見える著者のキャラがやけに面白かった。2012/02/15
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- 洋書
- FLAWLESS




