内容説明
ケンブリッジの名物教授による究極の哲学講義。西欧哲学の遺産と現代思想のインパクトを咀嚼して、今を生きる私たちのために編み直された、きたるべき哲学への誘い。イギリス・アカデミズムにセンセーションをまきおこしたベストセラー。
目次
哲学と幸せ
最後の哲学
生とは何か
何が存在するのか
理性の自然史
言葉とは何か
思考とは何か
はじめに言葉ありき
何が問題なのか
眼と耳〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書の鬼-ヤンマ
2
2000年2月10日第1刷発行、図書館本。私たちの世界観は、(神ではなく)生物学的制約を受けている。P11:かつての西欧知識人の間では、真実(=神はいない)を一般大衆に知らせるべきではないと考えるのが普通だった。イギリスでは、「大衆向け」と「上流向け」の全く別の二つの市場を形成。この見方・やり方は、納得出来ない。ダーウィニズム(進化論)を始め、超自然的な信念を捨ててしまっているのが現在だ。だから神ではなく、人それぞれが、自身で世界観を創る必要がある。ヒューマン・ライフ(人間的生)、つまり“脱・神話化”を。2022/08/07