内容説明
自分自身はどのように生きたら良いのであろうか?この問題は、なんぴとにとっても差し追っていることがらである。そうして、いかなる人も、最後には自分自身で決定を下さねばならぬのである。この問題に対して著者なりに試みた答えが、本書である。
目次
1 自己(自己の探求;自我の自覚;自我の存在の論証 ほか)
2 生命(生命の概念;「息」の反省から生命へ;生気論的理解 ほか)
3 運命(運命と宿命;運命の共感から愛情へ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ももたろう
16
「『袖振り合うも他生の縁』我々は同時代人として、この地球の上に生きている。生を共同にしているのである。」2016/10/03
白義
12
碩学、中村元による「自分自身はどう生きたらいいのか」という根本問題の探求。読んで驚嘆するのはその長く養われてきた比較思想的考察の広さと平易さで、デカルトの自我に関する議論と同型のものをシャンカラに見出し、道元とアンゲルス・シレシウス、ショーペンハウアーと伊藤仁斎など縦横無尽に、その時のテーマに従い的確に共通性を拾い、またそれにとどまらず堅実に議論を発展させている。議論の進みも、自我から始まり真なる自己の探求、真なる自己の内にある普遍性、普遍性から考察する生命哲学と順を追って一見派手ではないが深く展開される2017/11/14
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