内容説明
言葉の森に迷い、花の音符をあつめる詩人の足跡について行ったら…。
目次
塔
風の中の木
シロコビトと狐
はじめの木の花
窓
二度春に逢う
草色の切符を買って
花の名前
ブルーベリー摘み
帽子の話〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mntmt
28
山の草木や野花の様子。少し昔の山の暮らし。品のあるエッセイ。絵も綺麗、とっても繊細。2017/04/23
sanga
2
この本を読んでいると自然が一番で人間は二番なんだとじんわりわかってくる。大きな大きな自然の隅っこで人間て生きている。2013/03/28
ぱせり
2
無心に、森や草原の声を行間から聞く。読むというより、眺めるように、一行一行を楽しみたい本でした。2008/07/24
花きちがい
1
何も考えずに詩集と思って借りてきたらエッセイだった。かなり自然の豊かなところで子供時代をすごした人らしい。様々な植物や風景の記憶を、身近なところ、肌の感触から手繰るようにして語ってある。古矢一穂という人の、繊細な草花の絵もよかった。身近な言葉を手繰り寄せてゆくような彼女の詩と、近いところがあるのかもしれない。2011/05/31