内容説明
かつての植民地に芽ばえ育った「クレオール」。この混成言語=文化の最大の担い手が、故郷であるフランス領マルティニック島の民話を語りなおし、世界の主流文化を根底から揺るがせる可能性を秘めた新しい文学体験を創造する。ポストコロニアルの原点。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
刳森伸一
5
民話に作者がいるのも不思議な感じを受けるが、シャモワゾーが口承文学の典型例を収集したということであろう。西洋の民話などとは明らかに異なる物語もあって興味が尽きない。それにしてもクレオールの民話でラフカディオ・ハーンの名前を目にするとは夢にも思わなかった。2016/05/08
ユキ
0
「グラン・グラン 鳥を吐き出せ」が一番好き。 ティリリトン・ティリリトン ヨン・グラン・グラン!2013/10/05
リバティ
0
一つ一つの物語が短く読みやすかった。どの国でも悪魔とか子供が親にやり返す話とかあるんだなあと思った。2024/01/07