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内容説明
強く、愛すべきものたち。何もせず灰をかきまわしているだけの蔑まれた少年が、数々の試練に立ち向かい、姫君と王国を手に入れる―真っ直ぐな少年を人々は愛し、語り継いだ。北欧の豊かな森と人々の知恵に育まれ、ヤーコプ・グリムを「世界で最も素晴らしい民話」と感嘆させたフォークロアの最高峰。
目次
ヘダルの森でトロールに出会った少年たち
お屋敷の七番目の父
牧師と下男
お姫様に「うそつき!」と言わせたアスケラッド
お姫様を笑わせたテイパー・トム
炭焼き
青冥山の三人の王女
金の鳥
地主の花嫁
小さなフレディとヴァイオリン〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみり
3
トロールの実際の姿を感じられました。頭が幾つもあったり、魔法使いだったり。 冒険譚の広大な雰囲気、ちえ者の話類の納得感がとても面白かったです。 これもやっぱり、TRPGのシナリオのネタになりそうなものがありました。 子供に話しても、喜んで貰えそうなものもありそうです。2013/04/13
KiKi
3
面白かった~。 先日読んだ「太陽の東月の西」と同じプロットの物語が多いけれど、こちらの翻訳の方が「キリスト教徒」という言葉が頻発し、かの国の宗教的歴史を感じました。2009/10/06
読書日記
2
ロシア民話集ほどパンチがないと思ったけれど、ルーツを同じくするものが散見され、慣れてくると面白い。3人で一つの目を共有するトロールとかギリシャ神話から来ているのだろうけれど、妻も3人で共有してたり、国王の継母が王妃に嫉妬するってどうゆう関係?などエロい話から、ちょっと意味深で怖い話なども詰まっている。『なんて大食いのトラ猫』は、蒼天航路の冒頭のトンという伝説の生物を連想。とにかく挿絵がいっぱいなのが魅力で、素描的なのから写真みたいな絵柄のもあった。ノルウェーには2つの公用語があると言うあとがきも興味深い。2023/10/08
れどれ
1
全編音読。王様もの、トロールものと王道揃い。いずれの話も面白かった。訳も申し分なく読んでて心地よい。トロールは軒並み弱すぎて不憫。主人公許せねえとのある展開しばしば。2024/06/19