- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
内容説明
繁栄をもたらす景色とは?凶事をまねく地形とは?19世紀、摩訶不思議の中国に暮らした西洋人が、魔都香港を実例に、中華文明を支配する風水の謎を解き明かす文化の冒険。…そして幸運がやってくる。
目次
第1章 はじめに
第2章 天の法則、地の法則
第3章 羅盤の読みかた
第4章 「気」の吉と凶
第5章 自然の外観と風水
第6章 風水の歴史および文献
第7章 むすび
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TAKAMI
0
香港が英国領だった100年以上前の在中英国人による風水についての基礎的な研究。著者の中国の歴史・文化についての見方が読んでて面白い。「科学ではない」といいつつリスペクトも感じられる。最後に著者の言う「風水は賢い母の愚かな娘」という言葉と、訳者解説によるスコラ的な面と実利的な面の両立というのは、確かに中国的なものなんだなと感じた。羅盤図理解できるようになりたい。たびたび訳者による訂正が入るので当時の西洋人の風水の見方を感じるというメタ的な読み方をしました。2015/03/31
Kan T.
0
風本は、政治的な地位すらもっている。十八省のどこかで反乱が勃発したとき、政府がきまって取る第一ステップは、ただちに軍隊を差し向けることではなく、反乱のリーダーたちの先祖の墓を見つけてそれを暴き、骨をばらまき、あらゆる手段でその墓の神聖を汚すべく、使者を派遣することであった。反乱者のもくろみをくじき成功の可能性を妨げるには、これがもっとも確実なやりかただと思われていたからである。 150-12021/10/22