内容説明
シェイクスピアの『テンペスト』に登場する「野蛮で奇形の奴隷」キャリバン。以来、四百年にわたって、植民地における権力関係、文化的依存状況、反植民地主義運動、さらにポストコロニアル状況を体現し、強力な文化的イコンとして機能してきた『野人』キャリバンの壮大な文化史。
目次
第1部 序(キャリバン登場)
第2部 起源(歴史的コンテクスト;文学的コンテクスト)
第3部 受容(文学批評;アメリカ学派 ほか)
第4部 結論(キャリバンの長き旅路)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tonex
23
キャリバンとはシェイクスピアの『テンペスト』に登場する謎の生物。キャリバンの正体についてシェイクスピアが明確に書いていないので、これまで魚、亀、怪物、奴隷、先住民などいろいろな姿で舞台化・絵画化・映画化されてきた。本書は「植民地における権力関係、文化的依存状況、反植民地主義運動、さらにポストコロニアル状況を体現し、強力な文化的イコンとして機能してきた《野人》キャリバンの壮大な文化史」(帯文)である。「野人キャリバンとはわれわれのことだ。」(帯文)2016/02/27
青縁眼鏡
1
すごくおもしろい。『テンペスト』を一層楽しめそう。2019/02/06
やましょー
1
卒論執筆のため再読。相変わらず、筆者の労力が感じられる一冊。キャリバンはシェイクスピア『テンペスト』の登場人物であり、最も議論を呼ぶ人物のことである。時代と共に移り変わるキャリバン表象を確認できる良著であり、彼をどのように捉えていくべきか考えさせられる。キャリバンは本当に、論じようとしても掌をするっと抜けていくような困った人物である。2016/11/13
kabuki o.
0
「イギリス語」って何なんだろう? あえて(なんで?)カタカナにひらくならば「イングランド語」のほうが正確なような。2020/01/28