誰が新約聖書を書いたのか

誰が新約聖書を書いたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 483,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791756148
  • NDC分類 193.5
  • Cコード C1014

内容説明

「神話」としてのキリスト教。新約聖書が成立するまでのさまざまなイエス運動や使徒たちの葛藤を検証し、いかにしてキリスト教というひとつの「神話」が構築されていったかを読み解く挑戦の書。他文化・他宗教と共生可能な新しいキリスト教像を模索する、現代アメリカの聖書学からのラディカルな問いかけ。

目次

プロローグ 聖書のもつ神秘めいたもの
第1部 イエスとキリスト(諸文化の衝突;イエス運動からの教え ほか)
第2部 キリストと歴史の蝶番(パウロと彼の福音;ギリシア人とローマ人に宛てたパウロの手紙 ほか)
第3部 歴史とキリスト神話(使徒伝承をつくりだして;イスラエルの叙事詩を自分たちのものにしようとして ほか)
エピローグ 聖書の魅力

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CCC

4
聖書の絶対性を否定しその権威主義と真っ向から対立する内容は、アメリカの聖書学者としてはかなり異端じゃなかろうか。アメリカでキリスト教の理解のされ方に疑問を呈し、教えの怪しい部分や負の側面について語ることは、この国で安易な宗教批判をすることの何百倍も大変なはずだ。それだけでも評価できる。ただ、読みにくい。話も自分の文脈に引き込むような形が多い気がするし、考えを変えるような力はないように思える。気になる主張も結構多かったけれど、入門には出せないし必読書とも言えないし研究者向けというわけでもない。難しい。2013/02/22

ちひろん

1
新約聖書に収録されている文書の成立過程を描く。 ガリラヤでイエスの推し進めた運動を引継ぐ過程で、各地の社会環境や共同体の主要な問題の異なりから、創始者イエスの図像が放射的に広がりを見せ各々の派閥が発展していく。 各福音書の執筆動機と特異性、特にマルコ福音書の成立は見もので、ユダヤ・ガリラヤなどの南部地域の運動と小アジアからギリシアにかけて独自の発展を遂げたキリスト・カルトを、第二神殿の破壊を起点とする叙事詩としてまとめ上げたと考えるのは筋が通る。 柱と呼ばれるエルサレム共同体への言及をもう少し見たかった。2024/10/26

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