内容説明
サド文学の原点。男色、小児愛、老人愛、近親相姦、獣姦、屍体愛、スカトロジー、嗜虐、フェティシスムと、強靭な構想力によって、人間の深層にひそむ性の異常を描きつくしたサド文学の代表作。ロマン主義の先駆、フロイト及びシュルレアリスムの祖として位置づけられるサドの形而上学の原点となった大作の完全翻訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シビップ
1
4人の権力者がコンテストで選んだ16人男女を欲望の限りをやり尽くす物語。読了後、あとがきを読むと本編より面白い。マルキ・ド・サドの生涯は監獄や精神病棟に居る時間の方が長く、本作もバスティーユ監獄で書かれている。彼のすごい所は自身の妄想、性癖を惜しげもなく大衆に晒している事。羞恥心より好奇心の方が強い人なんだろうと思う。後にサド哲学として研究対象になり、ミルグラム実験やスタンフォード監獄実験もおよそ結末は本作と変わりない事を考えれば、この作品はとても人間らしい内容だとも言える。ただ読むのには疲れます。2024/07/19
いしりば
1
恐らく前半の公爵たちの道徳について語り合うところが重要なのだろうが十分には理解できなかったと思う哲学よりスカトロ、浣腸、鞭打ち、人肉解体、近親相姦、男色など多彩な描写が印象に残ってしまったまた、後半の訳のせいか原著がそうなのかわからないが責苦の描写がドライである意味読みやすかった2013/08/11
hechima1106
0
NC(たぶん最後まで読んでないと思う)




