内容説明
ユダヤ民族の魂の叫び。豊かな幻想と深い洞察数千年にわたって語りつがれたアブラハムの伝説から、記憶のあとも生々しい近世の物語まで、差別と迫害にさらされてきた流亡の民の、豊かな幻想と人間の運命への深い洞察。世界各地で、蛇のように脱皮をくりかえして再生しつづけてきた「ユダヤ民話の集大成」。
目次
堕天使
アダムのダイアモンド
モーセと蟻
悪霊とその相棒
ロバの頭の物語
天、ネズミ、そして井戸
花嫁と死の天使
夫、妻、そして追いはぎ
死んだフィアンセ
石打ちの刑を受けて死ぬところだった女
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
6
ユダヤ教についてあまり知らなくても楽しめる話が多くて面白かった。印象に残っているのは「第51話・口をきこうとはしない王女」。よくある若者が王の難題をクリアして王女と結婚する物語と思っていたらラストにびっくり。気持ちはわかるけど…というのと、こうなっても当然というのと半々。いつもと違うオチで結構好き。2023/12/19
