内容説明
30歳で自らの命を絶った詩人シルヴィア・プラス。その衝撃の生涯と詩から多くの伝記が編まれてきた。しかし、伝記は「真実」を伝えたか?夫のテッド・ヒューズらは、死して「沈黙」するプラスを守るべく、伝記作家たちと攻防を繰り広げる。詩人にとって、真実は生にあるのか、それとも詩にあるのか。果たして詩人の生涯は伝記たり得るか?夭折の女性詩人シルヴィア・プラスと英国の桂冠詩人テッド・ヒューズ。その研ぎ澄まされた感性と、強靱な意志が織りあげる、息詰まるような物語。
目次
自らを消し去る詩人
50年代のアメリカ人女性―シルヴィア―アン―ジャネット
ロンドンで見出されたヒューズとプラス
公認の伝記と非公認の伝記
『家への手紙』がみせるシルヴィアの顔
テッドの姉、オルウィン・ヒューズ「インタビュー」
プラスの最期の家へ
死と想像力
アン・スティーヴンスンの『苦い名声』の成立
詩人としてのアン・スティーヴンスン〔ほか〕
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