内容説明
カラックス、エリセ、アンゲロプロス、キアロスタミ、タルコフスキー、パラジャーノフ、ソクーロフ…。80~90年代を代表する映像作家の作品を、深く激しく精密に論じつつ、映画=イマージュの途方もない本性を一挙に解き明かし、人間の思惟の歴史を揺るがす革命的映画論。ジル・ドゥルーズの「シネマ」以降の批評物語の地平を大胆に凌駕する、来たるべき時代の思考=機械。
目次
第1章 見ることの苦痛について
第2章 運動の個体化について
第3章 存在の静止について
第4章 過去の即自存在について
第5章 回想の諸水準について
第6章 唯一の時間について