出版社内容情報
生きるために手探りで詩を書き続けてきました――
不登校や、家庭内暴力など、こころの病いを内に秘めながら、鋭敏な感性で、豊かなポエジーを結晶させた、32篇の原鉱石。
【第1回 中原中也賞受賞】
内容説明
第1回中原中也賞受賞。不登校や、家庭内暴力など、こころの病いを内に秘めながら、鋭敏な感性で、豊かなポエジーを結晶させた,32篇の原鉱石。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roy
28
★★★★☆ 揺れながらもしっかりと一点を繋ぎとめていると思った。これは当時中学生だった者の詩集である。そして、かつて中学生だった者への詩集でもある。迷い苦しみ閉ざし投げ出し悩み死に馳せ、時折挟まれる生への執着や憧憬、未来への夢想の矛盾。僕らは沢山の矛盾の中生きている。矛盾があっても生きている。それだけでいいのではないかと思った。詩人は「かすみ」と戦っているようだが、「かすみ」には実体がない。だから考える。2009/07/27
kentaro mori
1
⚫︎僕の日常は混沌として/しっこがなかなか出ないんだ(春彼岸)⚫︎僕はしぜんが欲しかった/やがて革命が起こるだろう/発狂をしないように/小さな子供を/草に転ばせる/冷たい地獄のこの暑さよ//僕は色々な旗を持っています(緑)2025/08/11
メデスキ
1
今しか竜は見えないぞ!今しか空に飛べないぞ!!みたいな閉塞感重ねてからのアテンションマークの使い方が良いが、逆に言えば、そこだけ。でも、それも出来ないのが多いわけだから、モノホンと云えばモノホン。