内容説明
生命を生みだす源、よみがえりの象徴、世界のすべてを内に含む卵―。その豊饒と完璧さに魅せられた著者が、1920年代のアメリカから中世ヨーロッパ、江戸まで、縦横に時空を旅し、人間と卵の、古く濃い秘密をさぐる。
目次
「卵と私」と私
モーセの卵、イエスの卵
ハンプティ・ダンプティから聞いた話
卵たちの白昼夢
江戸、玉子のある風景
卵を割らなければオムレツはできない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
57
他館図書館本。 卵を割らなければオムレツはできない。フランス語のことわざで、やってみなければ分からないという意味らしいです(意味はググった)。後は創造的破壊とかも意味するのでは…?本書では出典元があやしくアメリカの児童書にてロベスピエールの言葉とありました。なお「彼は卵を割りすぎている」とのこと。創造や誕生の象徴たる卵ができる過程も本書で紹介。胚の周りに卵黄や卵白殻がついてくるというのは初耳かつ意識していなかった。卵と私は県立図書館にあるみたいです。2024/08/31