内容説明
ユング心理学を生みだした女性たち。卓抜な知性と、繊細な感性に恵まれた女性たち。或る者は妻として、或る者は愛人、共同研究者、患者として、それぞれにユングに魅せられ、生涯を捧げた。ヴァルキューレと呼ばれ、神に仕える侍女たちの集団にもたとえられた彼女たちのユングに対する献身的な奉仕ぶりを、生存者への貴重なインタヴューから探る。
目次
フォーラムの誕生
母―エミリー―プライスヴェルク
侍女たちの始まり―エンマ・ユング
サークルの開設―エディス―ロックフェラー・マコーミック
芳香―トニー・ヴォルフ
ジークリンデ―リンダ・フィアッツ―ダヴィッド
「女性の神秘」―M.エスター・ハーディング
合衆国東部のユング派―K.マンとE.バータイン
興行主―ヨランデ・ヤコービ
錬金術師の娘―マリー―ルイーゼ・フォン・フランツ〔ほか〕