内容説明
固有名「ラカン」は、いかにしてユートピア的共同体をつくりあげたか―現代哲学・精神分析の巨星ジャック・ラカンの理論を駆使し、精神分析の共同体「ラカン派」を徹底的に解剖、ラカンやフーコーがつくった現代思想の源流「フランス構造主義」を総括し、分析哲学の「可能世界論」の向こうにSFのパラレルワールドを垣間見る知の極左冒険主義。
目次
1 とりあえず、現在―大学の言説・継承者たちの晩鐘戦争
2 いろいろと、過去―ヒステリーの言説・排除、あるいはパスカルの三角形
3 そして、未来―SFの言説・日時計の裏側に並行宇宙の入口が…