内容説明
古代エジプト、ペルシア、インドから、中世ヨーロッパを経て近代文明へといたる、〈悪〉と〈悪魔〉の観念の変遷を刻明にたどり、その全容を思想史のダイナミズムのうちに、透徹した、客観的な筆致で描きだす、悪魔学の古典的名著。
目次
1 宗教的観念としての善と悪
2 悪魔崇拝
3 古代エジプト
4 アッカドと初期のセム族
5 ペルシアの二元論
6 イスラエル
7 ブラーマニズムとヒンドゥズム
8 仏教
9 新しい時代の夜明け
10 初期キリスト教
11 ギリシアとイタリアにおける救済の観念
12 北ヨーロッパの悪魔信仰
13 悪魔の全盛
14 異端審問
15 宗教改革の時代
16 魔女狩りの廃止
17 詩歌と伝説から
18 哲学的な問題