内容説明
「民族の記憶」を豊かに息づかせて今に伝わる能。芸能としての長い命脈を保つ、本来の強烈な魅力を今に甦らせ、たいくつな入門書から遠く離れて、国文学者林望が典雅に、そして愉快に描き出す能の世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qbmnk
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たくさんの能の演目について、どのように感じられるのかを短く書いてあり面白かった。文学者ならではの豊富な背景知識、名エッセイストとしての文書の軽やかさ、能を学ぶものとしての謙虚さが滲み出ていた。能を学び始めたときに読むと、ますます学習意欲を引き立てる。自由な芸術としての能について紹介する良書。一見難しいものを学んで楽しむという贅沢を味わう一助になる。2019/02/19
