内容説明
現在の世界を読みとくうえで、イスラムを知ることは、不可欠の前提となっている。アフリカ西岸から、中東、アジアを横切り、インドネシアの島々にまでおよぶ、信徒たちを律する精神的伝統として、イスラム教を、その起源、教義、歴史的な変遷から現状まで、客観的な立場で平明に記述。
目次
１ 現代のイスラム世界
２ ムハンマドとイスラムの誕生
３ イスラムの伝播
４ コーランとハディースとシャリーア
５ イスラムの多様な宗教生活
６ イスラムの日々の儀礼
７ イスラムの生活様式
８ イスラムと現代世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃこ
2
20年程前に刊行された本ですが、イスラム主義、イスラム社会を理解していくための下地を作るのに適した良著であると思います。イスラム教の発生からヨーロッパの植民地主義、中東戦争、そしてイスラム原理主義。宗派や学派の成り立ち、聞きなれない宗教用語も一つ一つ説明してくれており、文章も平易でとてもわかりやすかったです。近現代におけるイスラム原理主義者の台頭までの過程に疑問があったのですが得心がいきました。2013/09/05
