内容説明
時間とは何か?空間とは何か?現代物理学・生物学・音楽・美術など、さまざまな領域にわたって、宇宙誕生から現代に至る時空概念の変遷を刻明に跡づけ、新たなるコスモロジーの構築を図る。
目次
生命の時空への適応
混沌への適応
初期人類の宇宙像
時間の流れの法則と秩序
古典的な時間と空間
哺乳類の基盤の割れ目
空間、時間、量子
新しい現実の創造
現在
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kthyk
15
初読は多分、30年以上前だろう。読み切ったがアインシュタイン以降は殆ど理解できなかった。再読は読書時間が取れたからだ。昔、忙しく、音楽や美術から離れる日が続くフラストレーションの中、恩師に勧められた本だ。しかし、当時、最後まで読んだが、結局は読み取れていなかった。今回はじっくり読んだ。素晴らしい本だ。まさに、物理と芸術を貫く名著。内容は現代宇宙論だが、実際は人類芸術史。蛙はともかく哺乳類なら体験しているかも知れない。巻末の物理も良いが、ギリシャやルネサンス、古典主義から世紀末にかけての芸術空間が面白い。2023/06/26
袖崎いたる
1
蛙ちゃんの視神経を狂うように再配線手術した所、動くハエに反応してベロをピシッと発射するのだが、狂った視神経のおかげで右にいるハエを狙うのに左へとベロを発射するようななる。面白いのはここからで、蛙はいくら回数をこなしても、右にいるハエを捕まえるのに左にベロを発射するようにしないとそいつを食べられないのに適応できないままなのだ。これが人間だと視神経の狂いには対応できて、先の蛙の捕食のようなことは可能になる。このエピソードは高等な生物だとタブララサでなくシンボルで時空間を理解できるっつー事情があるとかなんとか。2025/05/27
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