内容説明
三千年の流亡を経ながらも世界の政治・経済・文化に絶大な影響力を及ぼしてきたユダヤ人。彼らは、旧約聖書を中心に膨大な註解と物語をつむぎだしてきた。今日なお、ユダヤ民族の精神的基盤・行動原理としていきづく豊かな伝承の世界。
目次
1 創造物語
2 太祖以前
3 アブラハム
4 ヤコブ
5 ヨセフ
6 モーセ
7 サウルとダビデ
8 ソロモン
9 エリヤ
10 エステル
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウリツィウス
16
【古代ユダヤ教における《正典》】『新約聖書』における『旧約聖書』、つまり古代ユダヤ教タナッハの性質を理解した上でのヘブライ語命名を確認する。古典ヘブライ語を適宜訳出した資料群を想起するも古代ユダヤ教文書類と古典古代ユダヤ教中間期報告文学(「偽典」呼称類)を統一視点で見られる。『新約聖書』プロテスタント神学系譜を本質は逸脱することなく古代ユダヤ教セクト論を構成することは可能となるが、『新約聖書』=キリスト教における正典理由をタナッハは継承している回答を提示、ギリシャ語新約聖書テクストを参照理由に添えられる。2014/05/09
tama
4
図書館本 3つの宗教の関わりが知りたくて 前半部分に「!」沢山。神は土から人間を作ったが、生殖器は貪欲な住民が棲む土地の土。神はノアに生きた動物の肉を食べるなと言った(屠殺屋は売春婦より新しい賤業か)。アブラハムの息子イサクがユダヤ教、同じく息子のイシュマイルがイスラム教の祖。イシュマイル人とはアラブ人。イサクの息子の一人イサウはローマを象徴し更にキリスト教会を象徴した。ユダヤ人の法では叔父姪婚は認められた。神との関係は容易でなく、ユダヤ人は不実の赦しを神に乞うことも、逆に神を疑うこともあった。家系図必要2016/08/22