内容説明
言葉そのものに精神の構造を探る―。〈精神病〉の内側に構造化された理解困難な論理を解きほぐし、理解可能とすることが精神分析学の課題であは。現代思想界に多大な影響を及ぼすラカンの思想と方法を、臨床の現場で実践しつつ、科学としての精神医学の可能性を追究する果敢な試み。
目次
世界分節の析出と構造(パブロ・ピカソの微笑;構造化する運動;主体の分裂と象徴秩序の成立;欲望のグラフ;意味と形式;原抑圧の解除―精神病発病論;精神のトポロジー;シニフィアンの徴分積分学)
方向原則と真理(方向原則;味わうことと知ること―安永理論の限界;密教とΦ)
精神病論(ホリゾンタルとヴァーティカル;精神病はいかに解明されるべきか;精神病者の生きる世界;相対性と構造;精神病の構造;シニフィアンの精神病理学)
南の島の方向原則
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