内容説明
季節の花々に寄せて、急逝した妻を偲ぶ哀切きわまる「幻花抄」に1992年以降の作品から選んだ「残花抄」「未完のフーガ」をあわせ収めた、十年ぶりに公刊する新詩集。
目次
幻花抄(コブシが花ひらくまで;レンギョウの黄が眼につきささるとき;アジサイ、わが磊塊 ほか)
残花抄(五月、沼のほとりに;ふたたび暦が立ちかえる日に;抛げ入れよ深紅のバラを ほか)
未完のフーガ(晩夏哀傷;晩秋小景;晩秋の大宮公園 ほか)
著者等紹介
中村稔[ナカムラミノル]
1927―。詩集に『鵜原抄』(高村光太郎賞)『羽虫の飛ぶ風景』(読売文学賞)他。伝記に『束の間の幻影・銅版画家駒井哲郎の生涯』(読売文学賞)など
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