出版社内容情報
古生物図鑑を眺めるのが楽しいように、絶滅した学説や思想を集めて一望するのはきっと楽しいだろう。しかし恐竜は生き返らないかもしれないが、滅びた学説はそうともかぎらない。たしかにそのままの形で復活することはないとしても、根本にある発想が姿を変えてよみがえる可能性は皆無ではない。そのような期待と不安を胸に、21人の賢者たちが失われた理論たちのなかに私たちの未来を探し求める特集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
41
ジミー・エイムス先生によると、ニュートンとデカルトの異同があるという。デカルトはアプリオリな前提から出発、思弁的仮説をいとわず、森羅万象を包括する壮大な学問体系。対して、ニュートンは思弁に抑制的、観察で仮説を立てる(64頁上段)。一時、実証研究より理論研究の方が自分は向いているかと思ったが、それぞれの事情や特性があるので、必ずしもそうでない。両刀使いが正しいと思う。エイムス先生は、一見空っぽに見える空間を、物理的作用が伝わっているように見える現象が、自然界に溢れるという(70頁下段)。物理やってればなぁ。2025/02/01
バーニング
3
流し読み。小塩真司の性格診断の歴史と負の効用について触れる論考は面白かった。2025/02/08
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